出力


計算式

  1. 出力(P)=電圧(E) x 電流(I)
  2. 出力(P)=電圧(E)^2 ÷ 抵抗(R)

 単位:W


計算例

アンプに16Ωのイヤホンを接続し、出力端子の電圧を測定したら126.5mVだった。

出力P= E^2 ÷ Z

          = 0.1265^2 / 16 = 0.001(W)=1(mW) 

または

          = 126.5^2 / 16000 = 1 (mW)

※ Z=インピーダンス、出力計算では、抵抗(R)と同じものとお考えください。

▶(参考)インピーダンス


ステレオアンプの出力表示

JEITA規格では、定格出力と実用最大出力の2種類を定めており、以下に測定条件の要点を説明します。

 

定格出力

1チャンネル当たりの出力が指定の総合ひずみ率(THD+N)を超える事無く1分間持続可能な出力。

 

例)250mW+250mW(1kHz , 0.7% , 32Ω , JEITA)

 

解釈:1kHzの信号を、32Ω負荷で2チャンネル同時駆動した時に、JEITAの定める測定条件でTHD+N 0.7%を1分以上維持出来る出力を示す。カッコ内の条件はメーカーが決めるので、測定時の周波数,THD+N,負荷は様々です(自由)。

 

M-01は、各負荷毎(16/32/300Ω)の 1kHz , THD+N 0.7% 時の出力を定格出力と定めています。

 

実用最大出力

総合ひずみ率(THD+N)10%時の出力と定められています。測定時の周波数、負荷は定められていません。

 

例) 350mW+350mW (JEITA) ※別の箇所に入出力端子と負荷を明記

 

JEITA規格では、実用最大出力は歪率10%固定です。周波数と負荷はメーカーが決めます。(JEITA)が明記されていない場合は、製造者自身の表示基準を適用しているのでTHD+Nが10%でない場合もあります。

 

M-01は、各負荷毎(16/32/300Ω)の1kHz , THD+N 10% 時の出力を実用最大出力と定めています。

 

測定条件(カッコ内の数値)がメーカー毎で違うので、違うメーカーの製品の出力を同じ土俵で比較する事は現J津的に出来ないと考えた方が良いと思います。

▶(参考)歪率(THD+N)


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